Mmarmaladesky’s diary

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メルセデスベンツ プロパイロットレベル3 ドイツにて正式

ドイツでレベル3の自動運転が合法

メルセデスベンツの2つのフラッグシップモデルであるSクラスとオールエレクトリックのEQSで、条件付き自動運転技術を使用可能なモデルをドイツ国内でのオーダーを開始するとの事です。5月17日から、ドライブパイロットシステムを利用可能となる2台の追加料金オプションとして提供され、ドライバーは特定の条件下でマシンの制御全体をシステムに委ねることができるとのことで。

メルセデスベンツは、昨年12月にレベル3の自動運転の国際承認を業界で初めて取得しました。Sクラスのドライブパイロットに5,000ユーロ、 EQSに7,430ユーロをのオプションとして設定します。この金額の中には必要なハードウェアとソフトウェアの両方が含まれており、現時点では、それ以上のサブスクリプションは必要ないとのことです。

現在提唱されている自動運転のレベル

レベル0(運転自動化なし)

自動運転のサポートが搭載されていない車両。運転者が全ての操作を実行することになります。

レベル1(運転支援)

システムが縦方向または横方向のいずれかの車両運動制御のサブタスクを限定領域において実行。「自動ブレーキ」「自動追従」「車線維持」などの機能を有するもので、基本的に特定の条件下で「アクセルとブレーキ」と「ハンドル操作」の片方を単独で使う(同時には使わない)ような運転支援機能を持つ車です。

レベル2(部分運転自動化)

システムが縦方向および横方向両方の車両運動制御のサブタスクを限定領域において実行。特定の条件下で「アクセル・ブレーキ・ハンドル操作」をシステム側が同時に行えるようになった自動運転車を指します。レベル1の機能をすべて同時に行えるようになったことに加え、高速道路などの運転操作が簡単な状況では運転操作を完全に任せることができるようになっています。

レベル3(条件付運転自動化)

システムが全ての動的運転タスクを限定領域において実行。作動継続が困難な場合は、システムの介入要求などに適切に応答。特定の条件下で「すべての操作をシステムに任せることができる」ようになります。高速道路などの特定の道路でのみ、すべての運転操作をシステムに委ねる自動運転が可能で、この段階になると手を離すだけではなく目を離すこともできます。必要不可欠な要件として「システムが要求したらドライバーが運転を代われること」というものがあるため、居眠りをしたり、席を外したり、飲酒などはもちろん不可能です。ドライバーがいつでも運転できる状態で運転席に座っている必要があるということになります。

レベル4(高度運転自動化)

システムが全ての動的運転タスク及び作動継続が困難な場合への応答を限定領域において実行。システムがあらかじめ設定された環境を認識して走るため、運転操作が一切不要となります。人件費削減や運転手不足の解決といったメリットが大きく、交通機関運送業界での実用化が期待されています。また、不測の事態でも機能を維持できるようにシステムの冗長化がとられており、故障した場合も自動運転を続行できるのが特徴です。

レベル5(完全運転自動化)

システムが全ての動的運転タスク及び作動継続が困難な場合への応答を無制限に実行。

システムが全ての運転タスクおよび作動継続が困難な場合への応答を無制限に実行する状態と定義しており、運転が困難になれば自動で路肩へ寄り停車するなどの判断をするような機能まで求められます。ドライバー無しで自動制御できる状態で運用できることを指しますが、現時点では技術的に多くの課題があるため、すぐに実現ということは難しそうです。