国産初のWRCタイトルを獲得した車両
セリカという車の生産が終了してかなりの時間が流れてしまった。そもそも、セリカは国産初のスペシャリティーカーとして発売された。
そんなスペシャルなクーペのセリカのイメージは、やはりラリーの色が濃い。
ラリーで強かったセリカと言えば、やはり4輪駆動のGT-FOURベースの車両だが、それよりも前の世代の3代目セリカ(駆動方式はFR)でもWRCで勝利を飾ったことがある。
GT-FOUR
GT-FOURをベースとして製作されあグループA仕様の競技車両により、WRCにフル参戦するようになると、当時絶対的王者として君臨していたランチアの牙城を崩し、1990年シーズンには、国産車として初となるWRCドライバーズタイトルを獲得している。
その当時トヨタのワークスドライバーだったのがカルロス・サインツ。
Carlos Sainz
1962年4月12日生まれ、スペイン出身
1990、1992年 WRCチャンピオン
トヨタ公式チーム在籍期:1989〜1992年、1998〜1999年
1990年は、カルロス・サインツがWRCを初めてフルシーズン戦った年でした。つまり、同年を迎えた時点での彼には、それまで一度も出場したことのなかったラリーが3戦もあり、他のラリーにしても過去に1〜2回の参戦経験がある程度のものばかりでした。それにもかかわらず、サインツはランキング2位以下に大きな点差をつけて同年のドライバー選手権を制覇。日本車を駆ったドライバーとして初のWRCチャンピオンに輝きました。