Mmarmaladesky’s diary

マーマレードスカイ 車の記事を中心に書いています

ダカールラリー2021開始 改めて完全EV化への難しさを考える

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ダカールラリー開幕

ダカールラリー2021が現地時間1月3日に開始されました。2年連続2度目のサウジアラビア開催戦となっています。

年頭に開催される世界で最も過酷なラリーは2020年から「第3章」に突入。舞台は中東サウジアラビア
初日の首位は、四輪総合の連覇を目指すカルロス・サインツ(MINI)X-raid MINI JCW TEAM(マシンはMINI JOHN COOPER WORKS BUGGY)。

 

過去に、フォルクスワーゲン(2010年)、プジョー(2018年)、そしてMINI(2020年)で計3回のダカール制覇を誇るカルロス・サインツは、大会連覇を目指します。

今年のレース日程は現地時間で1月3日~15日の予定。すべてのクラス(カテゴリー)を合算したエントリー台数はおよそ300台。サウジアラビアの西側にあるジェッダを発着点として反時計まわりに同国を一周するルートで、総走行予定距離は7700km。

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日本勢の活躍

日本車メーカー勢では、2019年以来のダカール制覇、“奪冠”を狙うトヨタ。こちらはTOYOTA GAZOO Racingのハイラックス(HILUX)を駆るジニール・ドゥビリエが初日8位、ナッサー・アルアティアが同10位。

同じく日本勢、四輪市販車部門のトヨタ車体(TEAM LAND CRUISER TOYOTA AUTO BODY)、トラック排気量10リットル未満クラスの日野(HINO TEAM SUGAWARA)、そして二輪のホンダ(Monster Energy Honda Team)といったところにそれぞれ“連覇”の期待がかかります。

トヨタ車体と日野は部門/クラスにおける長期の連覇を継続中。ホンダは昨年、2013年大会からのワークス参戦再開後では初となる二輪総合優勝を達成しています。こういった厳しい環境で走ることができる車両を作ることに、日本の車作りの技術の高さという物を感じます。

EVに移行していく時代に

こういったラリーは1台の車両を休みなく走らせ続けるレースで、道なき道を走り続けるといったイメージの強いものです。これは内燃機関を有した車両でなければ走り切ることのできないレースであり、車自体がEVへと全て代わってしまったら、こういったレースは姿を消していくのかもしれません。しかし、実際にこういった場面を走らなければならないという事は世界中ではまだまだ多いと思われます。単にレースの中だけの話であればレギュレーションを変更という話で済むのでしょうが、1日に数100km走る人々にとってはEVはまだ現実的ではない乗り物です。

1回の充電での走行距離よりも、充電時間の劇的な短縮、もしくは誰でも簡単にバッテリーの換装ができるくらいの大容量かつ軽量な製品を開発できなければ、現在のエンジン搭載車並みの使い勝手が手に入らないと考えると、改めて完全EV化は難しいのではないでしょうか。