レーシングドライバーのクリス・フォシュベリ氏が出演して、370Zの詳細を語る動画となっています。240Zsへのオマージュとして製作された370Z。
元となった240Zの機能美がそのままこの370Zに引き継がれていることに気が付くと思います。黒いフード、ラリーライト、レーシングホイールなどのスタイリングは、一見すると悪目立ちする要素となってしまい、現代の車とのマッチングが難しいのですが、うまく纏められており、当時の雰囲気を取り入れながらも、全く新しいものとして仕上がっています。
また、当時の240Zに影響された装備の中で、最もシンプルで効果的なパーツは、リアハッチのグラブハンドルではないでしょうか。これは、当時スペアタイヤを固定するための装備というわけではなく、実際には、車がスタックした際にコ・ドライバーが手をかけて脱出をアシストするために使用されていました。
サファリラリーにおいて活躍した240Z
日産フェアレディ240Zは日本車で初となるWRC優勝を飾ったマシン。
1960年代、日産はR型ダットサン・フェアレディ2000でモンテカルロラリーに出場。このラリーで得たデータをフィードバックして競技用車両の開発がなされました。
当時発売されたフェアレディZは、モノコックボディに4輪ストラット式サスペンションを採用。ラリーカーには排気量2400㏄のL24エンジンを搭載した240Zが使用されることとなりました。
1971年にはサファリラリーで優勝、そして1973年にはWRCで初優勝を飾っています。
ちなみに、71年サファリラリーでは、プライベートチームにも日産車の人気が高かったようで、前年までの優勝マシンである510ブルーバード35台を含め参加113台中、日産車は41台が出場していたという事が驚きです。