Mmarmaladesky’s diary

マーマレードスカイ 車の記事を中心に書いています

スイス「停電時にはEV使用を控えるべき」

EVの普及は生産性を低下させる?

現在の電力供給状況では、世界的に見ても全ての車両がEVに置き換わった場合に電力が足りないことは明らかです。世界的な燃料供給の不安定さ、特に深刻な状況が続く欧州では、それが顕著なものとなっています。

現場ではEV普及がさらに電力不足の状況を招く可能性があり、そうなってしまうと、生産性が低下する可能性もあるのではないでしょうか。

 

EVの買い控えにも

スイスでは、電力不足に起因する停電という緊急事態時の対応策の草案が発表されました。この草案の中で、緊急事態が第3段階まで進んだ場合には、多くの電力利用が制限、もしくは禁止されると記されています。この中で、EVの使用が制限されるということになります。

実際に第3段階まで進むとEVが使用できなくなることは起こると思われ、そうなった場合にも走行可能なガソリンエンジン車の方が利便性が高いということはあるかもしれません。

しかし、実際にスイスで緊急事態が第3段階まで進むということは紛争等以外にはあまり考えられないということです。スイスは電力の62%を水力発電、29%を原子力発電で賄っているため、化石燃料を使用しなくても90%の発電量を確保できる現状となっています(実際にはスイスは原子力発電所を段階的に廃止しようとしていますが)。