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F1初期の貴重な車両
現在のF1マシンは、細かな制約の中で車両を製作するため、必然的に同じようなデザインとなってしまいますが、かつて、F1初期のころはデザイン上の制約はほとんどありませんでした。メルセデスベンツは1950年代半ばにその機会を得て、このW196Rを開発しました
W196R
流線型の美しいデザインでオープントップのこの車両は1955年のブエノスアイレスグランプリでレースデビューを果たしました。ファン・マヌエル・ファンジオがドライブし、1-2フィニッシュをかざり、イタリアグランプリでは最速ラップをマーク、スターリングモス卿がドライブしてふたたび1-2フィニッシュでゴールしました。
メルセデスは当初W196の10台全てを保有し、走行可能な状態を保っていましたが、4台を寄付することとなりました。
RMサザビーズによる出品
この車両はインディアナポリスモータースピードウェイ財団で保有され、2度のレストアがなされています。RMサザビーズは、、これまで個人客に販売された唯一のストロムリニアワーゲンであり、1955年のF1シーズン終了時に流線型のボディーワークを備えた4台のW196Rのうちの1台で、その価値は5,500万ドル以上と見積もっています。