生産台数は350台
生産終了が決定している2代目NSXですが、事前情報のとおり、最終モデルで限定生産となるタイプSのアメリカブランド版がデビューしました。
生産台数350台のうち300台がアメリカ市場向けという事なので、2代目NSXはホンダが販売するアメ車という日本人が抱くイメージは最後までそのままとなりそうです。
日本向けは30台のみ
350台のうち30台が日本市場向け、300台がアメリカ市場向け、残り20台がその他地域の市場向けという事になります。
フロントバンパーの形状変更によりアグレッシブな印象に
フロントバンパーのデザインが変更されていて、通常モデルよりもアグレッシブな印象になっているのは高評価ではないでしょうか。
通常モデルはなんとなく大人しいデザインだったのでスーパーカーを名乗るのであればアグレッシブなデザインの方が一般的にはわかりやすくて受けが良いのではと思っていました。どうせならもっと過激なデザインの方が良かったのではないかとも思いますが。2代目のNSXはなんだか埋もれがちなデザインなので。
出力も向上している
NSXタイプSに搭載されるエンジンは3.5リッターV型6気筒ツインターボ。通常モデルの最高出力は500hpでしたが、520hpへと向上しています。スポーツハイブリッドシステムとの合計出力は600馬力となります。新たに調整され、鈴鹿サーキットのラップタイムは2021年の通常モデルより2秒も短縮しているとのことで、その性能は確かなものとなっています。
このパワートレインのアップグレードについては、NSX GT3Evoと共有されるターボチャージャー、ブースト圧6%増加、バッテリー容量20%、バッテリー出力10%のそれぞれの増加、DCTの50%高速化となっています。
軽量化や専用のタイヤにより鍛え上げられたタイプS
カーボンファイバー製のルーフが装着され、これにより低重心化に貢献。タイヤはタイプS用に開発された新しいピレリP0が装着されます。
インテリアもタイプS
アルカンターラのベッドライナー、インテリアにはタイプSの刺繍が施されたグロープボックスなどタイプS専用インテリアを演出しています。
価格について
アメリカ市場向けの価格は169,500ドルから。軽量パッケージを選択すると182,500ドルと発表されています。
しかし、アメリカ向けはかなり価格が抑えられています。日本のメーカー製スーパーカーなのに、日本では割高感がある2代目NSX。アメリカと同様のレートであればもっと売れたのではないかと思うと、少し残念です。
あと1年ちょっと生産終了してしまうNSXですが、果たして名車として語り継がれていくのか気になります。