トヨタは水素にどこまで拘ることができるか
トヨタはここ数年、新たなチャレンジの一環として水素を直接燃料とするエンジンの開発に力を入れている事は、様々なメディアで取り上げられています。今回発表されたGR H2レーシング・コンセプトでその思いが最高潮に達します。トヨタ GR H2 レーシング コンセプトは、ル・マン24時間レースの開催直前に、豊田章男会長によって発表されています。
トヨタは、この水素エンジンをパワーユニットに核とするプロトタイプレーシングマシンの技術仕様については詳しく公表していません。トヨタの情報では、全長5,100mm×全幅2,050mmというサイズについて発表されています。このサイズは、トヨタのLMP1-H ルマンプロトタイプの全長4,650mm、全幅1,900mmよりも若干長く、全幅も広くなっている様です。また、トヨタ GR H2 レーシング コンセプトのパワーユニットは。水素エンジンとエレクトリックモーターによるハイブリッドシステムの組み合わせであると語っています。
将来的には水素燃料車で耐久レースへ参戦か
レースの主催者であるフランス西部自動車クラブ(ACO)が水素燃焼と水素の両方を許可する決定を下したことを受け、トヨタが2026年のル・マン24時間レースで水素自動車でレースに出場することが確認されています。ACOについても、2020 年代の終わりまでに、レースに参加するすべての車が何らかの水素パワートレインを搭載すると予測している様です。
トヨタは2021年シーズンのスーパー耐久シリーズ第3戦から水素エンジンを搭載したカローラを投入しています。GR H2 レーシングコンセプトは、トヨタの研究施設とケルンにある Toyota Gazoo Racing Europeの協力により、本格的なル・マン レースカーとして開発されることとなります。
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