マセラティMC20のオープンカー
マセラティがMC20を発表してからおよそ2年、当時からオープンモデルの存在について語られており、ここ最近、その名称が明らかになったばかりですが、このほどそのオープンモデルがデビューしました。
ローンチエディションは60台の販売
欧州車では割とメジャーな発売最初の特別モデルとなるローンチエディションですが、今回マセラティが用意するのは60台のPrimaSerieLaunchEdition。アクアマリンのエクステリアカラーが採用されており、これはマセラティフオリセリのカスタマイズプログラムの一部である3層のペイントカラーで、パステルグレーと虹色のアクアマリンマイカを組み合わせたものです。
マセラティMC20 Cieloのスペック
一見すると、MC20 Cieloはクーペとそれほど変わらないように見えますが、マセラティは格納式ルーフに対応するためにいくつかの変更を加える必要がありました。MC20クーペの背面にあるトライデントベントはなくなり、マットチタンのトライデントデカールに置き換えられました。クーペ同様のバタフライドアを維持採用したものの、オープンモデルということで、クーペと同様のエンジン用のエアダクトの位置とすることはせず、これについては変更する必要がありました。
搭載されるパワーユニットはMC20クーペ同じNettunoV6。3.0リッターV型6気筒エンジンは、最高出力621馬力(456kW)と最大730Nmのトルクを発生します。8速デュアルクラッチギアボックスを介してパワーが伝えられます。最高速度は320km/h以上となっています。
MC20 Cieloは、マセラティが2023年モデルのMC20クーペに対して行ったのと同じアップグレード同様のスペックとなるとのこと。これには、ステアリングホイールの後ろにある新しいコントロールレバー、ライトをオンにするための新しいボタン、追加の安全技術が含まれる様です。
ルーフの開閉はおよそ12秒。オープン機構を採用したCieloの剛性を補うために、当然専用のモノコックとなっています。クーペ用、コンバーチブル用、そしてもう1つはEV用で、炭素繊維の分布と層状が異なります。
格納式のルーフには、ポリマー分散液晶(PDLC)テクノロジーのおかげで、透明から不透明に瞬時に変化する大きなクロマチックガラスパネルも備わっています。マセラティによると、このセグメントで最大のガラスパネルであるとのことです。