ファンカーの実力は如何に RCカーでその性能を検証

f:id:JakeKizuki:20210124160009j:plain

かつてF1マシンなどに搭載され、そしてレギュレーションにより禁止となったファンカー。

ファンカーのシステムは巨大なファンで車両の底の空気を排出させ、強制的に強力なダウンフォースを発生させ、通常よりも速いスピードでコーナリングを可能とさせるもの。

 

ファンカーとは その概要

1960年代末、レーシングカーの空力設計において車体を路面方向へ押し付ける「ダウンフォース」の重要性が認識され、ウイングを始めとする様々なダウンフォース発生装置が考案された。

ファン・カーは車体後部に大型のファンを装備・駆動し、車体下面と路面に挟まれた空間から空気を吸い出すことで車体下面の気圧を直接減少させ、上面の気圧との差によりダウンフォースを発生させる。船体下部に空気を送り込んで浮上するホバークラフトのちょうど逆の格好である。ダウンフォースによりタイヤの接地力を高め、コーナーの旋回速度を高めて走行することができる。

ベルヌーイの定理と説明される気流の流速を利用する「グラウンド・エフェクト・カー(ウイングカー)」構造と比較した場合、ボディの底面全体を使うことが可能であり、速度に比例しないダウンフォースを発生させることが出来るため、低速コーナーなどに非常に優れている。さらに、直線での空気抵抗としての前後のウイングを計算することも可能であり、セッティングによっては圧倒的な性能を出すことが可能である。

しかし、国際自動車連盟統括下のレースカテゴリでは、一部の例外を除いて「レーシングカーの空力特性に影響を与える部品は可動してはならない」と規定されており、ファンの使用はこれに抵触するものとされた。1970年代に実際にレースに出場した2例は使用禁止処分となり、以後レースで使用されたケースはない。レース以外では少量生産の高性能スポーツカーに採用例がある。

 

最近ではゴードンマレーがT.50を発表

最近、その技術を使用してゴードンマレーがT.50を発表したのはご存じのとおりです。

さて、そのファンカーのシステムがどれほどなのかという検証の動画がアップされております。この動画はRCカーを使用してグランドエフェクトがどれほどのものかという検証を行っています。

なかなか面白い実験で、車両を逆さまにした状態(天井に張り付くような状態)で、落下せずに走行させることができるかというもの。

逆さまにして張り付いたまま留まっていることは、意外と簡単そうですが、走行させるとなるとすぐに落下してしまうような状態でしたが、改良に改良を加えていくと、逆さまの状態をキープしたまま、いくらか走行できるような車両に仕上がっていく様子が収められています。

この、張り付いたままの走行というのが意外に難しいようで、車両のアンダーパネルと路面と見立てた走行面の間に取り付ける部材の選択や、ダンパーの硬さの調整など、かなり苦労しているようです。

3Dプリンタが実用化されているこういった時代だからこそ、このような実験も個人でもそれほどハードルが高くなく取り組めるようになっていますが、それでも本格的な実験と言えるのではないでしょうか。

 

✓検証の動画はこちらになります