パガーニ ウアイラの集大成
この30年でパガーニが世に送り出したのは『ゾンダ』と『ウアイラ』の2種類の車だけ。そのウアイラの集大成ともいえるモデルの『R』が公開されました。
『ゾンダ』、『ウアイラ』ともその時々でアップデートされ、様々な派生モデルを送り出してきたので、2種類というと極端かもしれませんが、基本的にはバース車両がその2種という事になります。
『ゾンダ』でも登場した『R』が満を持して『ウアイラ』にも登場した形となります。
ウアイラRについて
パワートレイン
エンジンはメルセデスとの提携によって確保されていますが、その要求される性質上、AMGからの供給となっています。開発におよそ2年かかっているとされる今回『ウアイラR』に搭載されるV型12気筒エンジンは、レッドゾーンが9,000rpmに設定されており、最高出力850馬力(625kw)、最大トルクは750Nmというモンスター。この動力は6速シーケンシャルギアボックスを介して後輪に伝えらるることとなります。
エキゾーストサウンドもかなり凶悪なものとなっています。パガーニはかつてのF1のエキゾーストノートの様だと語っています。
ボディーワーク
パガーニウアイラRは、エンジンとトランスミッションを一体部品として使用して剛性と剛性を高める設計となっています。また、カーボンチタンモノコックシャーシをベースに車両が作られており、乾燥重量は驚異の1,050kg。
後部に装備されるアクティブエアロフラップは、ダウンフォースをコントロールするうえで重要な役割を果たすシステム。『ウアイラR』が時速320km/hで発生させることができるダウンフォースはおよそ1,000kgとかなり強力なものとなっています。
今回発表されたモデルで特徴的な変化
ウアイラといえば優雅ささえ感じさせるガルウイングが特徴的な車両ですが、今回発表された『ウアイラR』はマクラーレンで採用されているようなディヘドラル・ドアの構造となっています。
これは剛性の確保やサーキット専用というその特性上、有事の際、安全にマシンから脱出する事ができる様にという配慮なのだと思われます。
価格や生産台数について
Paganiは、Huayra Rの生産台数について30台と計画しており、価格は260万ユーロ(現在の為替レートで約3億3,600万円)からの設定となっています。