Mmarmaladesky’s diary

マーマレードスカイ 車の記事を中心に書いています

都会に住む人の自動車離れ


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若者の自動車離れと言われて久しいですが、かならずしも若者が車を買わないというわけではないようです。若者の車購入が減っている理由はいくつかあると考えられ、その中にはそもそも分母が減少傾向にあるという事。若者自体の数が減っているので、新社会人が車を購入するという絶対数が減っているのは当たり前の事です。事実、都市部以外では働く若者にとって、自動車は必須交通手段となっているため通勤手段として車がほぼ必須となっています。

これに対して、大学進学時、もしくは卒業後に都会に移り住む若者が分母に対して多くなっているという事。地方都市ではない本当の都会に住むのであれば、公共交通機関が移動手段としての役割をはたすために、車が必須ではなくなってしまうため、必然的に車を購入する若者の数が減っているということになります。

東京一極集中が若者以外の車離れも加速させているのではないかと常々思っています。

このあたりは、いつも語られているのですが、政府は一極集中を解消したいという割に、特に何をするわけでもないし、地方創成を掲げていてもこの流れは変わらないと思います。これについては特に意見があるわけではありません。

 

最近テレビのワイドショーでコメンテーターが言っていたことが引っかかってこの記事を書いているわけです。

何を言っていたのかというと、大雑把に言うと、自分で運転して車に乗るのはリスクがあるから、車には運転しないほうが良い。タクシーで移動するのは自家用車に乗って移動することを考えるとコストの面から考えてもそれほど違いがないから自家用車はいらない的な事。

表現の自由という言葉があるので、個人的に言う分には問題ないと思うのですが、公共の電波に乗せてそういう事を発現するのはどうかと思いました。日本の経済の多くは自動車業界が関わっており、TVのスポンサーにもなっているはずなのですが、一部を切り取って、このような発言をするのはどうなのだろうと思います。もしも良識があるのであれば、車にはリスクがつきものだが、〇〇のようにリスクを回避して、このように車を運転してください的なコメントで締めてほしかったと考えます。

この様に、なにか車に関する事件があると芸能人や上級国民と呼ばれる人が加害者となっている事件をかばったり、対象をそらしたりするために、車は運転しないほうが良いなどという事をテレビが発信するため、移動手段が公共交通機関で済む人が余計に車を持たなくなっていくという流れは加速するのではないかと感じてしまいます。