ラフェラーリ登場から10年以上経過
フェラーリの次期型フラッグシップモデルが発表されました。名称の頭に久々のFの文字が冠されたフラッグシップモデル。F40、F50と続いた名称は次のアニバーサリー記念フラッグシップモデルではエンツォとなり、その次はラフェラーリ。F60とF70がそれぞれの名称で出されたと言うことになるのだと思われますが、今回はF80の名称で発表されました。
V型12気筒は非搭載
以前から噂されていましたが、パワーユニットのガソリンエンジン部分はV型12気筒ではなく、V型6気筒エンジンが採用されています。時代の流れなのか、それともF1を頂点とするフェラーリの思想から、現在のF1のPUに採用されているエンジンがV型6気筒だからと言う理由なのか、とにかくV型12気筒エンジンは搭載されていません。
スペック
パワーユニットは3.0リッターV型6気筒ターボチャージャーエンジンと3基のエレクトリックモーターによるハイブリッド。3.0リッターV型6気筒エンジンのみで、なんと900馬力を発生する模様。これに3基のエレクトリックモーターが組み合わせられ、システム合計出力1,184馬力を発生。0-100km/h加速は2.15秒、最高速度は350km/hに達します。最高速度は、先に発表されたマクラーレンW1よりわずかに速い数値になっています。 これに組み合わせられるのは8速デュアルクラッチトランスミッションで、圧倒的な変速スピードを誇ります。
3.0リッターV型6気筒エンジンは、296や499Pル・マンレースカーの120度エンジンとほとんど同様となっています。296より最高出力が237馬力ほど高いものとなってきますが、そのエンジン重量については増加していません。
フェラーリのエンジニアはエンジンの点火タイミングと燃料の噴射タイミングを変更し、296と比較して燃焼室の圧力を20パーセント増加させました。
ボディーとエクステリア
跳ね上げ式のドアは、最近のフェラーリフラッグシップモデルのそれを継承しています。フロントデザインは最新のV型12気筒モデルのフェラーリ12チリンドリの様なデザインを採用して、今までのフェラーリの印象を一新しています。F80はカーボンファイバーと複合素材で構成された非対称のモノコックシャーシを採用しています。ルーフは完全なカーボンファイバー製で、フロントとリアのサブフレームは両方ともアルミニウム製となっています。
インテリア
ドライバー重視のコクピットを備えた伝統的な2座席のレイアウトが採用されています。フェラーリはこれを1+と読んでいます。コントラールパネルはドライバーに向かって傾斜しています。フェラーリは、F80用に上部と下部がよりフラットな新しいステアリングホイールも開発しました。
価格について
フェラーリはF80の生産台数を799台に制限しています。価格は360万ユーロと発表されており、歴代フェラーリの中で最も高価な新車価格となっています。
生産は2025年からで、その後デリバリーされていくことになりますが、一般の人々さ当然購入まで辿り着くことはできないでしょう。