PCNAリコールキャンペーンの一環として
昨年、ポルシェカーズノースアメリカは、カレラGTのリコールと、それに続く運転退避命令を出しています。
ポルシェは塩分による腐食にさらされると、サスペンションのジョイントの一部が故障する可能性があることを発見。サスペンションアームが故障して車両が危険な状態に晒される恐れがあるとされたが、実際、そうなるケースは無かったようです。ポルシェが所有者に対して運転停止命令を出したのは、リコール発表当時、それを修正する方法が無かったからなほかなりませんが、今回、その解決方法が確立されたとの事で、交換作業が開始されることとなります。
専用タイヤを提供
サスペンションの部品修正よりも興味深いのは、ミシュランパイロットスポーツカップ2タイヤの新バージョンをポルシェカーズノースアメリカが提供するとの事で、リコールに対する修正方法を開発するために1年ほどかかった事に対して、このポルシェの判断は非常に賢い選択だと語られています。
カレラGTのスペック
販売開始は2003年。その後2006年まで生産されたポルシェのスーパースポーツ。パワーユニットは5.7リッター(5,733cc)V型10気筒自然吸気エンジン。最高出力612馬力、最大トルク60.2kgmを発生。0-100km/h加速は3.8秒で、最高速度は330km/h以上に達します。それに組み合わせられるのは6速マニュアルトランスミッション。それを介してそのパワーは路面へと伝えられることとなります。
日本でのリコール対象車
リコール情報WEBサイトを確認すると、34台が対象となっているようです。ポルシェジャパンではどういった対応となるかは不明です。新たなタイヤの皮については、あくまでもPCNAの対応となります。