最高速度は584km/h以上
ブルガリアに拠点を置くEVメーカーのALIENOが開発したUNUMという車両は、2人乗りのハイパーカーで、その最高速度は584km/h以上と発表されています。はたしてそれ程の速度が本当に出せるのかは不明ですが、とにかく凄い車両だろうという事は伝わってきます。
とにかくおもちゃの様なデザインで、個人的には物凄くカッコ良いと思います。
スペックについて
ボディーサイズは全長5,240mm×全幅2,180mm×全高1,270mm。この手のハイパーカーにしては全長がかなり長くなっています。シャシーはカーボンファイバーやケブラーで構成され、電源にはセルバッテリーとスーパーキャパシターからなる独自開発のバッテリーが採用されている様です。バッテリー容量は3種類用意され、180kWhのストリートバッテリーパック、120kWhのトラックバックパック、60kWhのレーシングバッテリーパックとが用意されています。これは、レースをするうえでは軽量な低容量タイプが有利であるとの判断だと思われ、サーキットを走行するユーザーが適切なバッテリーを選択できる様になっています。最大容量の180kWhのバッテリーは1回の充電で1,020kmもの走行が可能とのことです。
電気のみで駆動する車種と電気と空気(ロケットエンジン)で駆動する車両に分けられ、モーターのみで駆動するモデルについては、さらに最高出力についてもバリエーションが4種類設定されています。
最大はモーター24基を搭載して5,221馬力。発生するモデル、1番出力が低いモデルでも12基のモーターを搭載して2,610馬力もの出力を発生させます。
このうちロケットエンジンで空気を併用して制御をするTRSモデルについては現在パッケージの詳細やバリエーションについては発表されておらず、追加で発表するとの事ですが、概要はコールドエアスラスターにより推進力の方向を変えることで強い加速やブレーキング、高速旋回時に使用されるとの事です。
価格について
EVモデルのみの発表ですが、1番出力の高いモデルで270万ユーロからとなっています。納期は使用によって異なり、18ヶ月から30ヶ月となっている様です。
なお、ロケットエンジン併用のTRSモデルについては300万ユーロから設定されるのではないかとの事です。