東京オートサロン2022会場に展示
当初の発表どおり、トヨタ自動車は東京オートサロン2022でGR GT3を公開。現時点でそのパフォーマンスについては公言していません。
トヨタのどの市販車にも似ていないサーキット専用車両
ロングノーズショートデッキよGR GT3ですが、スープラや86とは全く異なる印象です。しいてトヨタの車両で似ている車種を挙げるとすれば、最終型よりひとつ前のソアラっぽいと思います。サイドビューはソアラのフロントセクションを延長したような感じ。フロントフェイスとリアの印象はソアラとは全く違いますが。あくまでも個人の印象なので、賛否両論はあると思います。
今回発表されたのはあくまでもGT3コンセプトだが
名称にコンセプトという名称が付いてはいるが、FIA GT3のレギュレーションなどを参照しながら実際の車両開発が既に始められているとのことで、もしそうであれば、コンセプトの名称が外れたGR GT3が近く発表されるということになるかもしれません。実際、ガズーレーシングの佐藤氏は2022年末には試作車が完成すると語っているようです。
レースに勝つ車両になれるか
現在開催されているレースのクラスのうち、2023年まででLMGTE規定のカテゴリーが終了します。GT3車両の活躍できるレースは多岐にわたるため、トヨタもこのGT3クラスで存在感を出したいのだと考えられます。これまでもトヨタはGT3規格のマシンを開発しており、その開発されたレクサスRC F GT3はスーパーGTに投入された実績もあります。また、現在はIMSAのGTDクラスでも活躍しています。
このIMSAの活動を取り仕切っているTRD-USAのゼネラルマネージャーであるデイビッド ウィルソン氏はトヨタの開発する車両についてゼロから製作されたベースモデルを待ち望んでおり、そのベース車両の開発に参加することを日本側から求められているという事を明らかにしています。
豊田章男社長から勝てる車を作れと言われ、開発を進めていると語られているこのGR GT3。ぜひレースで勝利を飾る場面を観てみたいです。