アメリカ以外のメーカーが首位を獲得
かなり話題になっていますが、2021年の北米自動車販売市場でトヨタ自動車はゼネラルモータースを抑え販売首位を獲得したとのことです。アメリカ以外のメーカーが米国市場で自動車販売の首位になるというのは自動車販売史上初となるのではないかとのこと。記録が残っている限りでは初めてということのようですが、おそらく記録が残っていない過去においても米国市場で他の国の車がアメリカ製の車よりも売れたことは無いのではと考えられ、そうなると、トヨタの快挙ということになります。
GMが首位になれなかったのは半導体不足の影響
GMが首位になれなかったのは半導体不足が影響しているということで、それはトヨタにとっても同じ状況なのでは無いかと考えるのですが、GMに比べるとトヨタは半導体不足の影響が限定的だったため、販売の落ち込みがそこまで深刻ではなかったからだとのこと。また、トヨタ製ハイブリッド車はアメリカでも人気が高いため、首位獲得に繋がったと報道されています。しかし、アメリカもEVへとシフトしている状況なので、この状況がこの先続くという保証はないため、手放しで喜ぶことはできないでしょう。
今後の日本の自動車産業への風当たりはどうなる
今回のGM首位陥落とトヨタの首位獲得がすぐに日本車の締め出しにつながるとは考えにくいですが、アメリカ以外のメーカーが首位に立つというのはアメリカ国民感情的には厳しいのでは無いかとも言えます。日本企業のトヨタですが、当然アメリカにも生産拠点があり、日本のメーカーだからと言ってももちろんアメリカ人に対しても仕事の提供をしていることになります。
今後、GMやフォードが今まで以上に販売に力を入れる可能性もあります。今回の件でトヨタに対する他社のマークは厳しくなると思われますが、今回のトヨタの首位獲得が日本にとって経済的に良い方向に向かってくることを願います。