Mmarmaladesky’s diary

マーマレードスカイ 車の記事を中心に書いています

マンソリーがフェラーリに訴えられる

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フェラーリにはデザインの価値を高めたいという思いがある

マンソリーが手がけた488GTBのカスタムカーのフロント部分が、フェラーリFXXKの字型の要素、その中央のストレーキ、および厚い中央の直立したフロントリップスポイラーのパテントに酷似するという形で、フェラーリが裁判所に申し立てを行なった今回の騒動。

当初、フェラーリは、チューナーがこれらの部品を販売しないようにするための差し止め命令を求めました。しかし、ドイツのデュッセルドルフ地方裁判所はこれらの主張を受け入れませんでした。

フェラーリははデュッセルドルフの高等地方裁判所に上訴しましたが、そこでの決定は上訴を却下する形となっています。その後、フェラーリはドイツの連邦裁判所に訴訟を起こしました。そして、欧州連合司法裁判所は、フェラーリの訴訟を支援する方法で協議が進められました。ロイター通信によると、裁判所は、「特定の線、輪郭、色、形、または質感によって明確に定義された、製品または複雑な製品の目に見える部分である場合、コンポーネント意匠権を持つ個々の部品になることができる」との判決を下したとのことです。

これにより、訴えはドイツの連邦裁判所に差し戻され、審査される形となるでしょう。なお、これらの手続きがいつ行われるかは明確ではないようです。

FXX Kのスペックについておさらい

FXX Kは、トラック用のLaFerrariとして2014年12月にデビューしました。搭載されるパワートレインは、1,035馬力(772kW)と664ポンドフィート(900Nm)を超えるトルクを発生します。この6.2リッターV型12気筒エンジンは、油圧式の代わりに、さまざまなカムシャフトと機械式タペットを備えた改良型バルブトレインを採用。変更されたボディー形状により、時速200km時に540kgものダウンフォースを生み出しました。

今後フェラーリ以外がフェラーリのオマージュデザインを取り入れることは難しくなりそうだ

こういった判断がなされた以上、フェラーリの他のモデルを意識したカスタム車両を販売することは難しくなりそうです。もちろん、デザインした側にそのような意図がなくても、フェラーリの主張次第では、今回と同様の措置がなされることとなります。厳しいようですが、フェラーリにとって、そのデザインは自社のブランド価値そのものであるため、当然の主張という事になるでしょう。