Mmarmaladesky’s diary

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BMWはステンシルなしで車にデザインをペイント可能な技術を確立

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インクジェットプリンターの高性能版のような仕組み?

BMW Group PlantDingolfingの新しいEcoPaintJetProアプリケーションプロセスは、マスキングやステンシルを使用せずに、複雑なデザインのペイントを実現させています。

どういったペイントが可能なのかという事を示すために、BMWは、カスタムのツートンカラーのパターンとフードとテールゲートに塗装されたM4エンブレムを備えた19台のM4を製造しています。

BMWなりのカーボンニュートラルへの回答

EcoPaintJet Proは、BMWがオリフィスプレートと呼ぶものを使用して色のジェットを適用します。これにより、高度に定義されたエッジが可能になります。オーバースプレーがないため、無駄も少なくなります。塗料の分離が不要になったため、必要な圧縮空気が少なくて済みます。これにより、7,000稼働時間ごとに6,000メガワット時の電力を節約できます。

オリフィスとは、その面積を減少した管路のことですが、僕がオリフィスという単語を聞くと思い浮かべるのは、第2世代GT-Rのブースト抑制のために取り付けられていた部品。これを取り除く事によりブースト圧がかなり上がり、当時は簡単なブーストアップ方法として知られていました。勿論メーカーの保証対象外の行為となってしまうため、僕はそのままの状態で乗っていました。

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カスタマイズが安価になる可能性もあるかもしれない

このプロセスにより、複雑なストライプやその他のデザインを車にペイントすることができます。実際BMWは、この方法ですべての外装部品を塗装することも考えられると述べています。

BMWのサービスとしてパーソナライズの無限の可能性を生み出すこととなるのは確実です。これにより、個別のパターンをマスキングする必要がなくなるため、カスタマイズが安価になる可能性もあるのではないでしょうか。 

実際に生産されたこれら19台の特別に塗装されたM4についてですが、今のところBMWがそれらを販売するつもりはないという事が唯一残念な点ではないでしょうか。

ペイントの様子はこちらの動画で確認