Mmarmaladesky’s diary

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トヨタガズーレーシングGRスーパースポーツは開発が見送られるのか?

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富士スピードウェイで起こった車両炎上

GRスーパースポーツのテスト走行で、車両がクラッシュして、炎上したとの報道を受け、様々な噂が囁かれています。

これを機にトヨタがGRスーパースポーツロードカーの販売を開始中止するのでは無いかという可能性は確かに現実となりそうな噂ではあります。

レーシングカーを公道仕様として販売することの難しさ

レーシングカーはその性質上、ロードカーとは違った運用基準を伴います。例えば、エンジン回転数を維持したまま適切なパワーバンドでなければその性能を活かしきれないのは当然のこと、ある程度のスピードを維持しながらエアフローを確保しなければ、エンジンやオイルの冷却を確実に行うことが難しくなり、高温化による故障に繋がる可能性もあります。

路面の状況は通常のサーキットよりも公道の方が荒れていることがほとんどで、またレース用タイヤでは法律上公道走行が不可能となる為、足回りのセッティングもロードカー用に調整。もちろん、突き上げ等の問題からボディへの負担も大きくなり、1レース毎にメンテナンスされるレーシングカーとは異なり対策が必要となります。

一番の問題は安全性か

レーシングカーが何らかの原因で出火してしまうことについてはある程度のリスクとして考えられていることは当然で、レース中のサーキットであればすぐにレスキューが入ってレース中断、救助という流れになります。

しかし、公道を走行する上で、レーシングカーの用に攻めたセッティングで、出火リスクがありながら走行という事は、大手企業にとってはリスクが大きいのでは無いかと考えられます。こういった状況から、GRスーパースポーツロードゴーイングモデルの販売又は開発が中止されるのではという噂が流れてもおかしく無い状況だと推測されます。

開発が本当に中止となるかは不明だがレギュレーション上はロードカーを売らなくても良くなった

LeMansハイパーカークラスに参戦するには当初そのロードカーを販売しなければならないという規定が設けられていましたが、現在はこの規定が削除されているため、トヨタがGRスーパースポーツを市販しなくてもレースに参加する事は可能です。実際プジョーはこのロードカーを販売する事を取りやめています。

 

かつてのLeMans参加車両のロードゴーイングカー

かつてLeMansに参戦したGT1カテゴリーのトヨタがGT-O neは2台生産され、1台はトヨタメガウェブに展示、もう1台はドイツにあるトヨタモータースポーツG mbHにあり、実際には販売されていません。もしかしたら今回も同様にロードゴーイングバージョンを生産するが販売しない可能性もありますし、販売までこぎつけるかもしれません。

いずれにせよトヨタのGRスーパースポーツが登場することを楽しみにしたいと感じています。

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