Mmarmaladesky’s diary

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メルセデスベンツEQS正式デビュー 空気抵抗の少ないデザインにより長い航続距離を達成する

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テスラキラーの大本命

テスラモデルSが登場してから9年が経過し、今までEV界の高級車として君臨していますが、ここに来て本物の対抗馬とも言えるメルセデスベンツの高級EVが正式に発表されました。

車両自の作り体が上質と言うことは明白な上に、連続航続可能距離も770kmという、文句なしのスペックとなっています。

メルセデス製EVのフラッグシップモデルはどのように凄いのか

長距離走行を可能としたバッテリー

メルセデスEQSは2つのバッテリートリムを使用可能。どちらも108.7kWhのリチウムイオンバッテリーからエネルギーの供給を受けることになります、

1回あたりの充電による走行異能

WLTP*1に準ずると、770kmの走行が可能と言う事で、これはテスラモデルSロングレンジの663kmよりも長い航続距離となっています。

バッテリーチャージは急速充電により35分で10〜80%まで充電可能。240ボルト家庭用充電器では11時間でフル充電可能としています。

 加速性能はテスラモデルSの方が上

スタンダードモデルのEQS450+は後輪軸にモーターが1基搭載され、出力は329馬力245キロワット、最大トルク550Nm。EQS580 4Maticは更にフロントにモーターが1基追加され、4輪駆動となり、システムや合計出力は516馬力385キロワット最大トルク828Nmで0-60マイル加速は4.1秒となっています。今後上位モデルが追加されれば、加速性能が向上する可能性もあります。

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目指すは未来のEVへの流れのために

現在生産されているメルセデスベンツのプラットホームとは大きく異なっていますが、これはフロントにエンジンを搭載しなければならないという制約に制限されることなく、EV専用のプラットフォームを用意する事が出来るという事が大きい存在となります。

“one-bow”デザイン

この専用設計のおかげで、ボディそのもののデザイン的な自由度が向上しており、結果的にcd値の低いデザインが実現されているようです。

とりわけ大型のセダンとして仕上げる場合、従来エンジンが搭載される部分のボンネットフードにあたる部分のラインを低く抑える事ができ、フロントガラスを前方に押し出す事ができました。その結果綺麗に繋がるラインを形成できています。

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このデザインをメルセデスベンツは “one-bow”と称しており、前輪のアーチ上部からルーフが盛り上がり、そしてリアにリアにかけて下がってくるのは、正に1つの弓の様な形状と呼べるでしょう。

フロントグリルではなくプロントパネル

フロントに配置された黒い大きなパネルにはおなじみのスリーポインテッドスターが描かれています。これはエンジンを搭載した車とは違って、エアを導入するためのグリルではなく、面で形成されたパネルとなります。

ヘッドライトに配される3つの小さなLEDランプは同社のSクラスファミリーとの繋がりを感じることのできるデザインです。

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一方、視線を後方に移すとそこには特徴的なデザインのテールライトの発光部のデザインはアンティークな電球のコイル部分に影響を受けたデザインとはメルセデスの談。

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ただし、コンセプトモデルと比べると大分おとなしいデザインになってしまったのではないかと思われます。

ツートン塗装の画像は、配色によっていくらか前衛的なデザインに見えるものの、これが単色で塗装された場合は、より一層おとなしいデザインに見えます。

こちらがコンセプト

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今回発表されたモデル

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メルセデスベンツが伝統的な自動車メーカーであることをかんがえれば、顧客も多くはメルセデスらしいデザインを望んでいると推測され、コンセプトカーそのままのデザインで発売されないというのは当たり前の事でしょう。

 コクピットに搭載されるのは話題の大型ディスプレイ

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それでもインテリアは先進装備が満載のオプションが設定されている。このEQSのセールスポイントのひとつに、OLEDディスプレイが挙げられるのは間違いありません。

そう、56インチのMBUXです。このMBUXのデザインについても、エクステリアのサイドラインのデザインと同様に一体感のあるものとなっています。

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1枚のスクリーンは革や、マイクロファイバーのスエード、うまく処理されたプラスチックなどに包まれ、より存在感を主張するものとなっていますが、このMBUXの両端が浮かせられたデザインとなっていて、うまくフロントドアと切り離されたデザインが採用されており、そのおかげで単調で安っぽいデザインにならない工夫が施されています。このあたりの処理の仕方はさすがメルセデスベンツだと感じさせられるものです。

 

価格は未定

価格についてはまだ発表されておりませんが、おそらく同社のSクラスと同様な価格帯を見込んでいると予想されます。もしかしたらMBUXを搭載ということもあり、もうひとつ上の価格が付けられてもおかしくは無いと思われます。

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