- フォルクスワーゲンブランドはマージン目標を維持しながらEVシェア目標を2倍にする
- VWグループはEVに対して強気だ
- EVとデジタルソリューションで6%の営業利益率
- ラインナップも変更され後継モデルが開発されない車両も出てくる
フォルクスワーゲンブランドはマージン目標を維持しながらEVシェア目標を2倍にする
フォルクスワーゲンAGのメインブランド(ブランドとしてはフォルクスワーゲンを指す)は、ヨーロッパにおける純粋なバッテリー駆動車のシェアの予測を2030年までに2倍に増やし、それまでに年間100万台をはるかに超えるEVを提供すると予測している様です。
この目標は、同じくEVへシフトしている"Volvo Cars"や"Jaguar"の目標ほど極端ではありません。VWのEVの販売はヨーロッパ以外でも急増しており、2030年までに中国と米国での販売台数の50%以上に達する見込みです。
VWグループはEVに対して強気だ
VWブランドチーフのラルフブラントシュテッターは「私たちはこれまで以上にペースを上げており、今後数年間でより多くの変化が見込まれます」と述べています。
中国のEVシフトをきっかけに、多くの自動車メーカーがEVの販売をメインへと切り替えるきっかけとなり、スウェーデンのVolvoとイギリスのJaguarは、2030年までにガソリン車の販売を完全に停止する予定です。また、フォードも最近、ヨーロッパでの乗用車事業について同じことを発表しました。
※EVの販売シェアには、プラグインハイブリッド車とバッテリー式電気自動車の両方が含まれます。
EVとデジタルソリューションで6%の営業利益率
EVメーカーに変身する一方で、VWブランドは、バッテリーカーの収益が減少。
EV移行とデジタルサービスへの投資のペースを速めたとしても、2023年時点で少なくとも6%の営業利益率を実現する見込み。
ディーゼルゲート事件の影響でVWは長期的な減収となっていますが、今年、米国と南米で黒字に戻る予定とのこと。
ラインナップも変更され後継モデルが開発されない車両も出てくる
幅広い電気シフトの中で、ゴルフ、ティグアン、パサートなどの主要モデルは、EVへの移行に資金を提供するために次期モデルは継続して生産される見込みです。しかし、他のモデルは、淘汰される道を辿るかもしれません。VWの象徴的なモデルであったビートルやパサートセダンのような元ベストセラーは、すでにラインナップから外れています。トゥーランミニバンやその他のモデルの後継車を作る計画はないとのこと。
フォルクスワーゲンは2025年までに電気自動車やデジタル化などの分野に約160億ユーロを投資し、この夏から、12週間ごとに無線によるアップデートを開始し、対応車両50万台以上を販売する計画を立てています。