ハーレーらしからぬそのバイク
ハーレーと言えばと聞いて一般的に思い浮かべるのはアメリカンタイプのバイク。そもそもハーレー自体がアメリカのメーカーなので、言っていることが伝わりづらいですが、日本で一般的に言われるアメリカンタイプのバイク。
それを少しスポーツタイプにしたスポーツスターがラインナップされていますが、少数派。そのスポーツスターファミリーも排ガス規制の影響で、今期限りでラインナップからドロップするとの噂もあり、エレクトリック化にも積極的に取り組む姿勢を見せるハーレーからこういったエンデューロバイクが登場するとは思ってもみませんでした。
一線を画す設計
『Pan America』は過酷な環境をものともしない耐久性を誇るボディに、多くの機能を搭載。大地を駆け巡り、冒険を楽しみ尽くせるバイクとなっています。
日本ではハーレーの後ろに荷物をたくさん積んで、何日かかけてツーリングするという人は一定数いますが、そういった人たちはハーレーそのものが好きだから。ツーリングそのものが目的ならばBMWのツアラーの方が楽なのではと思っており、実際にBMWのバイクにパニアケースを沢山搭載してツーリングに出かける人も同じように一定数います。この『Pan America』が既存のハーレーファンにとってどのように受け入れられるのか気になります。
スペックはどうなっているのか
排気量1,251cc、V型2気筒のDOHC4バルブの60度水冷エンジン”Revolution Max1250”を搭載。ハーレーと言えば空冷というのが多くのハーレーファンにとっては当たり前ですが、最近は水冷のエンジンについても力を入れています。
この”Revolution Max1250”エンジンはVツインの伝統を現代の技術で再構成したもので、最高出力は150馬力を発生。また、可変バルブタイミング機構によりフレキシブルなパワー特性も実現しています。
車両重量は240kgを越え、決して軽量ではありませんので、未舗装の道路で操るにはそれなりの技量が必要だと思われます。
「パンアメリカ1250」の価格とカラーバリエーション
パンアメリカ・シリーズの国内発売時期は7月に決定している。スタンダードモデルのパンアメリカ1250は、ボディカラーが2色。税込価格は233万9000円(リバーロックグレー)/ 231万9000円(ビビットブラック)。
「パンアメリカ1250スペシャル」の価格とカラーバリエーション
セミアクティブサスペンションなどが装備される上級モデルのパンアメリカ1250スペシャルは、ボディカラーに4色を用意。税込価格は278万6300円(バハオレンジ×ストーンウオッシュホワイトパール)〜273万1300円(ビビッドブラック)。