ニュルブルクリンクのタイムは7分を切る
ニュルブルクリンク北コースを6分59秒927という、7分を切るタイムで走った新型の911GT3先代のモデルと比べ17秒もタイムが短縮されています。
勿論改造なしでタイヤについても公道走行可能なものを使用しているというから、そのスペックの高さに驚愕します。
これだけタイムが短縮されてしまうとは、技術の進歩が凄まじいと思い知らされます。
この先どこまで速くなるのか、もちろん自分が乗っても同じように走らせることは到底無理なのですが、気になって仕方がありません。
搭載されるエンジンのスペック
新しいGT3の心臓部は、自然吸気の4.0リッター水平対向6気筒エンジンで、502馬力(374キロワット)と346ポンドフィート(469ニュートンメートル)のトルクを発生します。回転数は9,000rpmまで上昇する高回転型のエンジン新しいピストンのセットが使用されています。
911 GT3に組み合わせられるのは、7速PDKが標準装備となっていますが、6速マニュアルを選ぶことも可能。このあたりはオーナーのニーズに合わせて選択可能となっているようです。
加速性能
PDKを搭載したパワートレインは、0-60MPH加速は3.2秒、0-100km/h加速は3.4秒と、最近のハイパワースポーツと比べるとそこまで凄いわけではないのですが、それでもニュルブルクリンクを6分59.927秒で走行するというのは驚異的です。
ちなみに、最高速度は317km/hとなっています。
ボディーワーク
後部には、手動で調整可能スワンネックのウイングが装着され、デッキに取り付けられています。センター出しのデュアルエキゾーストパイプ一の両側にディフューザー取り付けられ、エアフローに貢献しています。
また軽量化のため、ボンネット、リヤウイング、スポイラーはカーボンファイバー強化プラスチック製。ガラス類も軽量となっており、それにより数kgの軽量化を達成しています。
GT3は、フロントに20インチ、リアに21インチのホイールが装着されており、以前のGT3のホイールよりも約1.6kgの軽量化が実現されています。オプションでストリートリーガルトラックタイヤのセットが選択可能で、これはニュルブルクリンクのタイムアタックで使用されたタイヤと同様のゴムが使用されているとのことです。
GT3には、リアに、16.06インチ(408 mm)の鋳鉄製ディスクが標準装備されていて、これは、前世代のモデルよりも1.102インチ(28ミリメートル)大きくなっています。このあたりのブレーキに対するアップデートにも抜かりがないのがポルシェらしいところでもあります。
インテリアにもアップデートが施された
911GT3のインテリアにもいくつかのアップグレードがあります。ドライブモードボタンは、ステアリングホイールの4時の位置から出てきます。他の992世代のポルシェのブロック状のデザインとは異なり、PDKギアシフトは、手に馴染みやすいマニュアルトランスミッションレバーを使用しています。
シートは4方向に調整可能なSportSeats Plusが標準ですが、オプションで18Way調整可能なSport SeatsPlusまたは約11.79 kg軽量化できるカーボンファイバー製のフルバケットシートを選択することができます。
このほか、クロノパッケージはオプションで、ダッシュボードにストップウォッチ、インストルメントクラスターにデジタルストップウォッチを追加し、時間を正確に追跡するためのラップトリガーをサポートしています。