今までで最も強力なパガーニ『ウアイラ トリコローレ』が発表されました。
この最高に強力なウアイラは限定生産となり、その台数は僅か3台。価格も最強の6,700,000ドル。日本円でおよそ6億9千万円。これは、2010年のジュネーブモーターショーで発表されたゾンダトリコローレの4倍以上の価格というから、現在のパガーニ限定車がどれだけ高額になってしまっているのか、その現状が伺えます。
さて、心臓部となるエンジンはもちろんお馴染みのメルセデスAMG製の6リッターV型12気筒ツインターボエンジン。そのパワーユニットは、840馬力のパワーと1,100Nmのトルクを発生させます。2月に発表されたイモラの829馬力よりも11馬力ほどパワーが上回っていいます。この840馬力のパワーは乾燥重量1,270kgの車体に装着された7速シーケンシャルギアボックスを介して『ウアイラトリコローレ』の後輪に送られます。その重量は、3気筒エンジンを搭載したフォルクスワーゲンゴルフとほぼ同じくらいというから、如何に軽いかが想像できるでしょう。
フロントボンネットフードにはピトー管、そしてコクピットにはマッハ表示の風量計があしらわれており、さながら戦闘機といった演出が施されています。
そのスタイリングとフレッチェトリコローリ(トリコロールアロー)はゾンダトリコローレを思い起こさせ、またアエルマッキMB-339ミリタリージェットへのオマージュとなっています。イタリア国旗のモチーフを誇らしげに掲げた特注のカラーリングに加えて、より目立つスプリッターと頑丈なエアインテークを備えた再設計されたフロントバンパーが採用されています。
ボディの形状は、エンジンベイにより多くの冷気を押し込むためにアップデートされ、また、リアウィングも、専用設計の物が新しく採用されています。