最近、いそがしい事を理由にブログの更新をしていません。
そのいそがしい日常の中で、芸術を鑑賞することも僕にとっては大切な時間。
今回は、野村満作、野村萬斎親子による狂言を鑑賞してきました。
そもそも、僕は地方に住んでいますので、こういった本物の狂言を鑑賞する機会はなかなかないのですが、今回は運良く都合が合い、鑑賞することができました。
堅苦しく難しいイメージのある狂言ですが、事前に狂言師の方による解説があり、おおよそのストーリーを理解できますので、あとは普通に観ていれば、特に難しいことはありません。
今回観に行った舞台は、3話用意されており、それぞれ主となる狂言師の方がいて、その1話目が野村萬斎氏、2話目が野村満作氏となっており、親子の共演というわけではありません。
僕の席は、幸いにも最前列の1番右、1番右と言ってもおそらくイメージする右端というわけではなく、つまり、主役の方が主に演ずる際に正面にあたる位置だったため、息遣いまで聞こえるような感じ。
僕の野村萬斎氏に対するイメージは、おもに役者としてテレビで見るイメージしかなかったのですが、狂言の舞台となると、やはりイメージは違うものです。
野村萬斎氏の父である満作氏ですが、1931年生まれということなので、今年で88歳。それでも舞台に立ち続けているのは凄いの一言では片付けられないのかもしれません。
舞台では僕が思っている以上に体力を消耗するだろうということが満作氏の息が上がっている状況から感じられました。疲れて肩で息をするわけにはいかない状況であるため、見た目には感じ取れませんが、最前列からは、呼吸が荒くなっているのがわかるほどでした。また、舞台ならず、移動の事も考えると、いくら新幹線などを使用したとしても、88歳になる方にとっては大変な事だろうと思いました。
肖像権等の関係もあり、写真等はありませんが、心にはきちんと刻むことができたと思っています。