グレードはCVT・2WDの『G”X”』。これは一番下のグレードになるのですが、ある意味、素のカローラスポーツがどういった物なのかがわかるのではないかと思います。
エクステリアは最近のトヨタ車の流れを汲むもので、CH-Rやカムリのデザインに通ずるものになっています。このデザインについては好き嫌いがあると思われるものの、現行のプリウスほど好き嫌いはないのではないかと思われます。僕はこのデザインについてはそれほど嫌いではないのですが、どちらかと言えばオーリスのデザインの方が好きです。
インテリアについてはCH-Rのデザインとあまり変わらないのではないかという印象。欧州車を意識した様なインテリアですが、まだそこまで洗練されてはいないのかとも思われます。無駄なものが排されているのは好印象な感じでしょうか。それでも僕はごちゃごちゃしたインテリアが好きなので、個人的にはもう少し騒がしくても良いのではと思います。世間一般にはこういったデザインの方が魅力的なのかもしれませんね。
運転した感じですが、1.2リッターターボについては、このクラスの車に対しては必要にして十分といったところでしょう。あくまでこのクラスでということなので、実際にはちょっとパワー不足を感じました。この車に230馬力程度の1.8リッターターボが搭載されればちょっと面白いのではないかとも思いますが、そういったモデルはおそらく登場しないでしょうね。
レーダークルーズコントロールを含む安全運転サポート機能については、今までのトヨタ車よりも使い勝手が良いのではないかと感じました。衝突回避など、すべての機能が試せてなないのですが、レーンキープの精度はかなり良いと感じました。
運転していて、ひとつ残念な点があるとすれば、パドルシフトが設定されていないという事でしょうか。走りがそこそこ楽しめる車だけに物足りなさを感じてしまう部分でした。スポーツと名乗っているのにスポーツ要素が足りないのではないかと感じる点は何とかしてほしいところではありますね。