実車は写真よりもとてもエレガントでグラマラスといった表現でよいのでしょうか。
恐らくはSC430からコンセプトを受け継いでいるのではないかと思われる箇所もありますが、今まで見てきた日本車の中では、ダントツに高級感とスポーティーのバランスが取れたデザインだと感じました。
実物を見ると、フロント部分が長いので、運転するまで、取り回しが大丈夫かと心配でしたが、いざ発進してしまうと、ほとんど気になりませんでした。
シートはとてもすわり心地がよく、スポーツカーの感じはしないので、本格的なスポーツカーを思い描く方にとっては、イメージと少し違うかもしれません。
運転席に座ってみると、すべてが上質で、日本車でもこのレベルの車(スポーツカー)が出せるのだと安心しました。
運転席に座った印象では、GT-Rと比べると性格的に別物だとわかります。35GT-Rもフェイスリフトを受けて、だいぶ高級になりましたが、断然LC500の方が高品質だと感じます。
それは、GT-Rはスーパースポーツ、LC500は高級GTカーといったように同じようで、別なジャンルだと気づかせてくれる箇所でもあるのかもしれません。
運転してみるとわかるのですが、ドライブするのに必要なスイッチ類はとても操作しやすい箇所に配されており、そして質感もかなり上質なものとなっています。
今回の試乗では、高速道路か一般道のどちらを試乗してみたいか聞かれたのですが、ハイブリッド車両というのもあり、街中での使用感を確かめたかったので、一般道での試乗をお願いしました。
やはりこの車はまだ新しく、注目度は高いようで、隣に並ぶとこちらを見ている方がいました。
試乗する前のイメージだと、RC300hと同様な感じだと思っていましたが、さすがに同じような味付けではなく、やはりきちんとスポーツしていると感じるのと、上質な走りであるというのが感じられます。
ストップアンドゴーが続く一般道での普段使いも、モーターの強力なアシストがあるので、ストレスを感じませんでした。
スーパーカーの購入を目標としているのですが、久々にこの車で妥協するかと心が揺れた車です。
V8エンジンを搭載したLC500がどのような車なのかもやはり気になります。
以前、RCFを運転したときに、そのサウンドに感激したように、LC500のエンジンサウンドもすばらしいのではないかと思っています。
機会があれば、LC500にも試乗してみたいと思います。
それにしても、10速ATを搭載している車ということで、改めて技術の進歩に感心させられます。