もう10何年も前、その頃の僕はランボルギーニ・ディアブロに憧れていた。オープンモデルに気取らずジーンズで乗って過ごせたらなんて考えたりした。今は無理でも40歳くらいまではと当時思っていた。
ふとそんなことを思い出して、当時のディアブロの新車価格を調べてみたら、今のウラカンよりも安い価格であることを知った。スーパーカーの価格はこの10数年でずいぶん上昇している。日本人の平均所得は下がり続けている。当時と同じ価格帯なら新車で購入することも夢ではないと思ったりする。
手が届きそうだと思うスーパーカーはこの先また手の届かないところへ行ってしまうのだろうか。
当時はディアブロがとてもかっこよく見えた。しかし、今は欲しいと思わない。多分それはランボルギーニのもっと良いモデルを見ているからだと思う。
僕はいまアヴェンタドールを欲しいと思っているが、それが中古で買えるくらいの価格になったとき、多分もっと良いモデルが更に高い価格で販売されていることだろう。
しかし、僕は諦めたくない。どこかで必ず追いつきたい。いまなら少し無理すれば買えそうな当時のディアブロの新車購入価格。
かろうじてまだムルシエラゴには魅力を感じる。
一度V12エンジンを搭載したスーパーカーは所有してみたい。
これは夢ではなく、目標。当時は夢で片づけていたけれど、今は違う。そんなふうに自分に言い聞かせて、今日を過ごすのである。