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コンビニ人間(芥川賞受賞作)

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芥川賞受賞作という事で読んでみました。今まで村田紗耶香の書く小説は読んだことがなかったので、初めて読んだ作品がコンビニ人間でした。

昨年の受賞作の『火花』よりも個人的には芥川賞らしい作品なのかもしれないと思いました。決して『火花』がダメということではなく、あくまでも「らしい作品」という事です(個人的に)。

ページ数もそれほど多くなく、複線的なものもあまりなかったので、ストレートに作品を理解することができると思います。内容については、一応主人公の苦悩のようなものが書かれているのですが、この主人公はある種前向きな生き方なのかなと思わせられました。荻原浩の『アナザーフェイス』(こちらはミステリまたはファンタジー作品)という作品の主人公とどことなく同じ思いを持ちながら生活していても、真逆の人間だと感じたのが印象深かったです。コンビニ人間の主人公が常識的な社会人として自分に服を着せていくのに対して、アナザーフェースは自分の装飾を外す感じで、コンビニ人間は最後には元の自分に戻るために服を脱ぎ、アナザーフェイスは本当は当たり障りのない自分をやめていという事でしょうか。

全く関係ない比較を挙げたのは、多分僕の読書量が少ないせいなのだと思いますが、自分自身の生き方を少しは考えさせてくれる作品だと思います。